第26回矢追インパクト療法学会報告
平成30年4月22日上記学会・総会が学士会館で開催されました。
参加の医師は、山脇昂、西田正文、木村茂、小嶋孝彦、村上善次郎の各先生と伊利元です。
今回は山脇先生が23年前にYITを始められた頃から治療を続けている75歳の患者さんも参加され、体験談等をお話し下さいました。彼は糖尿病等の病気を持ち、健康管理のためにYITを続けています。どこでも治らない難病に苦しむ多くの知り合いに山脇診療所でのYIT治療を勧めてくれており、色々なエピソードを聞かせてくれました。彼はYITに大いに期待されているそうです。
プログラムは添付資料の通りですが、実際の内容を以下に要約します。
演題1)「YIT(滴下法)ー成人例」愛知県 さくら診療院 小島孝彦先生
52歳、女性のめまい・肩こり・便秘・易疲労感に対し対応するツボにYITのエキスを滴下することで、注射に劣らない良好な効果をあげていることを示されました。
これは、平成28年の第24回YIT学会でアトピーの5歳の女児へのYIT滴下療法、翌年学会での11か月女児の湿疹に対してのYIT滴下法の効果の発表に続き、成人に対するYIT滴下法の効果を述べられました。
演題2)東京都 山脇診療所 山脇昂先生
矢追インパクト療法の理論、原則から始まり、多くの患者さんのYIT治療前後の目に見える変化を供覧されました。猫背の背が伸び、眼瞼下垂が即座に改善し、皮膚温が上昇すること、またYITを続けることで中性脂肪が燃え、糖尿病も改善することを発表されました。山脇先生は現在慢性腎臓病や認知症にもYITが効果を示すだろうと考え、さらなる追求をされています。
演題3)「全身脱毛症とYIT」福岡県 西田医院 西田正文先生
48歳、女性の難治の全身脱毛症にYITが有効であることをスライドを用い継時的に示されました。
演題4)「YITの原点と思われる症例を報告し、YIT実践における今後の問題点を考える」
福岡県 西田医院 西田正文先生
17歳、男性の通年性アレルギー性鼻炎の症例にYITを行い、鼻症状のために落ち着いて食事もできず、終日ボーッとしており、夜間の睡眠も不十分であったものが、YIT9回ですっかり改善し、「初めての経験だった」と母親も大いに喜んでいた。
この例を通じ、YITの問題点として西田先生は、効果判定の数量化ができない、YITが万能であるとの根拠にはならない、YITのみで医業が成立するのかということをあげられました。先生はYITを診療の補助として用いているとのことです。また、矢追先生の遺志をどのように継承したら良いかと思い、YIT学会の維持できるか危惧しておられるとのことでした。
来年の第27回矢追インパクト療法学会・総会は4月21日(日)学士会館で行います。